2025年5月13日 午前1時56分頃、蠍座で満月を迎えます。
満月のチャートを眺めたとき、私の頭に浮かんだのは、
魚座30度のサビアンシンボル「巨大な石の顔」でした。
このシンボルは、19世紀に書かれた小説『グレート・ストーン・フェイス』(1889年)と、
どこか響き合っています。
物語には、「いつか世界を救う人物が現れる」と信じて待ち続ける少年が描かれています。
しかし、どれだけ待っても「その人」は現れません。
そして、彼は成長し、「自分が石の顔を持つ存在だった」気づくのです。
誰かがやってくれるのを待つのではなく、自らの足で立ち上がること。
これは、3月末の海王星の牡羊座入り、そして今月25日の土星の牡羊座入りとも重なります。
「誰かに変えてほしい」「助けてほしい」
そう願っていた魚座の意識が、最後の最後に静かに覚悟を決める。
「私がする。私はできる。」
そんな気づきとともに、世界が動き出す。
今、私は、そんな時代の流れを感じています。
今回の蠍座満月は、
月:蠍座22度
サビアンシンボル蠍座23度「自然界の精霊に変容するウサギ」の位置で起こります。
防衛本能の象徴であるウサギが徐々に恐れを超え、自然界の神秘とつながりながら、
大きな存在へと変容していく過程が描かれています。
太陽:牡牛座22度
サビアンシンボル23度「貴重な宝石で満たされた宝石店」
自分の内側にすでに存在している価値、まだ誰にも見せたことのない美しさ。
それは外に求めなくても、もう既にある「宝石たち」であると太陽が伝えてくれています。
そして、この満月を調停するかたちで、1ハウス土星(魚座28度)が立っています。
サビアンは「プリズムを通り抜け、さまざまな色に屈曲した光」。
プリズムは射手座の象徴のひとつ。
経験や感情を通して多様な意味や学びが表に現れる。
そんな視点の移り変わりが起きて行きそうです。
、
満月で浮かび上がった心の深層と、そこにある確かな価値に、
土星が「責任と時間の軸」を与えているようです。
魚座にあるこの土星は、今月25日には牡羊座と移動します。
その直前、私たちは「過去の傷と向き合い、すべてを包み込む魚座の海」で、
ひとつの癒しの章を終えます。
心の傷が癒え、疲れも恐れも無く
自分の足で立ち上がり、外の世界へ真っ直ぐ進む勇気を携えます。
また、2ハウスの水星と11ハウスの冥王星は90度を作っています。
言葉や思考と、心の奥深くに眠る「本当のこと」間に葛藤や緊張が走ります。
自分が思っている価値や当たり前と感じている思考パターンに、
大きな揺さぶりがかかるでしょう。
先週から逆行を始めた冥王星は蠍座のルーラー(守護星)です。
これは私たちがまだ握りしめている古い価値観や、
無意識のうちに刷り込まれた思い込みを
手放していく静かなデトックスの時期だと教えてくれているようです。
冒頭で触れた「巨大な石の顔」の物語のように
誰かを待つのでも、
他者や外側に理想の答えを探すわけでもなく
「自分の内側にもうすでにあった」と気づくこと。
その気づきを元に自らの力で立ち上がること。
私たちが自分の意思で現実を変えていく力を取り戻していける蠍座満月です。